ちゃむの日記

noteに一部お引越し予定 ※Amazonアソシエイトを使い、書籍等は紹介をしています。

見えざる弱者問題と、とはいえ資本が大事でしょ問題

ちゃむです。最近メンタル不調によるお休みから見事に復帰し、時短でお仕事しております。
最初は時短で帰るなんて罪悪感で死ぬんじゃないかと思っていたけど、そんなこともなく割と図太く生活している自分に驚き。でもそんな自分は嫌いじゃない笑
時短で働くだけでも、しかも比較的向いた仕事を与えられていると思うんだけど、すごく疲労するので、リワークって大事だなぁと思っている次第です。


認知行動療法のカウンセリングにも行っております。
心療内科のお医者さんには「一時的な疲労による症状だと思うので、必要ないと思いますけどね…」と言われながら、
渋々紹介してもらった(本当びっくりするほど渋々だった笑)んですが、結論本当に足を運んでよかった。

初回でやったことは非常にシンプルで、家族関係についてと高校生までの生育環境についてお話ししました。
で、その話から指摘されたポイントも超シンプルというか、以下の3つしかありません。
(1) 父親との記憶が非常に薄いこと
(2) 高校生までの生育環境では割と色々なことが起こっていて、大変な生活をしてきたように客観的にも見えること
(3) 非常に神経質で気を遣いまくってきたこと

本当にこれだけ。でも、私はめちゃめちゃ安心しました。
(3)の自覚はあったけど、なかなか人と比較できるものでもないので、今まで確信をもって自分の神経質さを主張できなかったから「あ、神経質って思っていいんだ」と思った。
(2)については、専門家の目から見ても大変と思ってもらえることに、自分でもびっくりするほど安堵。
私は親が離婚しているんですが、それを除けば、傍から見ると割と「よい環境」で育ったように見えると思います。つまり、客観的事実としては両親の離婚くらいしか問題点が生育環境にないし、実は私自身は離婚に影響を受けたとはあまり思っていません。
(そもそも離婚前の時点での父親の記憶も薄いし)
私は心のどこかで「生きづらさ」をずっと感じてて、だけどその原因は「親の離婚」です、と言えるほど、そこに思い入れはなく…
一言で生きづらさの原因を言い表せないから、他人にもなかなか理解してもらえないことが多くて、何なら自分もよくわからないし、正直途方に暮れていました。
未だに原因は何?と言われても端的にはわからないです。が、とりあえず私の生育ストーリーは専門家の目から見て、しんどいと言ってもらえる程度にはしんどかったんだとわかって、何かストンと落ちました。
(1)も指摘してもらえてよかった。記憶がないというのは抑圧しているのか、単純に接触機会の問題なのか、まだよくわからないですが、とりあえずそこには何かがありそうということが見えただけでも前進かなと思います。
ま、まだどうすればいいかなんて全然思いつかないのですが、「自分のことを自分が、自分こそが、優先してケアしてあげていいし、それに足る原因が生育環境にあったんだ」と思えて、すごく嬉しくなりました。

 

大学生の時、学生生活にうまく適応できず、でもドロップアウトする程には状態がひどくもならず、その時も途方に暮れていました。
でも「自己内省」と「信頼する人からのフィードバックやアドバイス」で、浮上するきっかけを掴みました。
そして思ったのは、自分と同じような人を同じような方法で助けたい、ということ。(今思えば、過度な自己投影で危険だったんですが、それは置いといて)
でもそこでぶつかった壁が見えざる弱者問題でした。(別に一般用語ではなく、私が勝手に呼んでるだけです、悪しからず。)

「…自分と同じような人ってどういう人だ?」
私は模範的な就活生でもありましたので(笑)、覚えたてのロジカルシンキングMECE!を駆使して4象限マトリクスとかロジックツリーとかを書いてみたかったんです。
でも結果として、できませんでした。
なぜなら、先ほども書いた通り、私はそれほど貧しい家庭でもなかったですし、離婚はあれど常識の範囲内の家庭関係だと思いますし、今のところ発達障害などのいわゆる疾病の類もないみたいです。
レッテルが貼られないから理解されない苦しみだったり、レッテルがないから自分で苦しいと思ってよいと思えない苦しみっていうのがあって、
そういう見えざる弱者をいかに掬い取れるか…奇しくも学生時代に考えて答えが出なかった問いに戻されたなぁと思っています。
(「大人の発達障害」とかの議論を見ていると、レッテルがあることの難しさも同時に感じるので、結構本当に悩ましい…)

 

見えざる弱者に救済を!恵まれているように見えたって苦しんでいる奴がいるぞ!と声高に主張したくてここまで書いたようなものなんですが、
でもね………認めざるを得ないです、自分が資本に恵まれていることは。
私がたとえ見えざる弱者でも、何とか生き延びて、何ならこれも傍から見ると安定して生活が出来ているのは、
皮肉なことに家庭・生育環境の中で経済的資本や親の文化資本…などに恵まれたからだと思います。
崩れそうになっても、休んだり、そのあとに再チャレンジができる基盤に恵まれていると思います。
この辺りも、学生時代のずぶずぶ共依存だった恋人との関係で思ったことで、奇しくも学生時代思ってた問題じゃないかループなので、
自分のこころの整理のためにも言語化できたらと思います。

 

認知行動療法、ちょっとは知りたいと思います。とりあえず読もう。

マンガでやさしくわかる認知行動療法

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私はとりあえずマンガから入ることを信条としています。